我が家の息子は小学6年生の頃、不登校になりました。卒業式にも出席しませんでした。
同級生の暴力的ないじめから始まりました。最終的にはクラス全員への不信感に発展しました。
今息子は中学2年生。公立中学入学からずっと私が公立中学の近くまで車で送り届けていました。でもある時「自分で行く」と言って家を出て、結局その日は学校に行けず家に帰ってしまいました。
私は仕事で出勤していたので、学校からの連絡で息子が学校に行けていないことに気づき、その日は職場を抜けさせてもらい帰りました。私が帰ってしばらくすると息子も帰ってきました。息子がすぐに家に帰らなかった理由は「多分見つかったらすぐ学校に連れ戻されると思ったから。」
小学校のときに続き中学校も不登校と正直こっちもツラい。いつまでこの状況が続くのかな?とも思いました。
その日はしばらく息子と話し合いしました。
母:いじめがあるの?
息子:いや、ないけど問題集の答えを返してもらえないとかちょっとしたことはある。母:今後は行けそう?
息子:(無言)
多分中学校も不登校になる日が近そうです。
そこで前から調べてあったフリースクールの中等部についてパソコンで見せました。(高等部は卒業資格がもらえるけど中等部は無認可のフリースクール)
「ここに行きたい」息子ははっきりいいました。
そして息子は今年からそのフリースクールに通ってます。
毎日ではなく月、水、金はフリースクール、火、木は公立中学。
息子がそのように決断しました。
なぜそんな面倒なことをするのかな?思いました。何度か「本当にそれで良いの?」と聞きましたが「それでいい」と息子が言うので、本人の意思を尊重し、決めました。
その代わり公立中学の週2日も必ず登校することを約束しました。
こんなダブルスクール生活がはじまると、息子の様子はどうなったか?まあとにかく公立中学には行きたくない。(学校側が配慮して仲の良い友達を同じクラスにしてくれたのですが)
朝の行きたくないモードがひどかった日、帰ってから行きたくない理由を聞きました。
だって(公立に週2日行っても)成績つかないんでしょ。公立にも行っておいた方が将来のためにいいと思ったのに。とまず一言。
そうなんです。息子がフリースクールに行くと決めたとき、公立中学に連絡しました。するとその中学の校長先生連絡が来て、「5教科については成績をつけられない」との回答でした。理由は「テストの点数だけではなく、授業参加の積極性、提出物も評価に含めるから」とのことでした。
(フリースクールから公立へは成績証明書がメールされることになっています。ただ、それを考慮して公立中学側が成績をつけてくれるかは学校により違うようです)
そして今日、ついに息子は「公立中学校にはもう行きたくない」と断言。そうすると当面(6月いっぱいまで)週3フリースクール、週2自宅学習となります。
息子が公立の中学に通えないって、私ははじめ「親の接し方が悪かったのかな」という自責の念と「何で普通に公立に通えないんだろう?」という気持ちとが入り混ざった感情だったと思います。
息子が小学1年生の頃離婚し、妹との3人暮らし。私は離婚したてで余裕がなく、息子に当たることもしばしばでした。
そんな環境がデリケートな子にしちゃったかな?とも思いました。
息子の言い分をよく聞いてみると、公立に行きたくない理由は
・週2回しか行かないので孤立してしまう
・フリースクールは生徒一人一人を尊重し生徒同士も尊重し合うという理念がしっかりしており、先生も生徒に対し一人の人間として接するし、生徒もみんな尊重し合う、それに対し公立は先生が生徒を下に見ていることがすごく感じられるし、生徒もモラルに欠ける
・授業の質についてもフリースクールはスキルのある講師がオンライン一斉配信でとてもわかりやすいが、公立は先生によっては無駄話ばかりで全然進まなかったり生徒が邪魔をして進まなかったりで参加する意欲が失せる
などなど。
私が子供の頃は疑問にも思わなかったことをいろいろ感じていたようです。
こういう風に感じることは神経質すぎて社会適応能力に欠けるのかもしれません。
でも私は「この歳でそこまで考えているのはエラい!」と思います。
自分が学ぶべきものがあるところを、自分がいたいと思える環境を自分で選んで行ってるんだと思うんです。
息子君、母に気苦労をかけていることを気にかけている様子も感じます。
こないだの日曜日、私がいつもの食料品の買い出しのため大好きなOK(ディスカウントスーパー)に行こうとすると「今日は俺も行こうかな。
買いたいものが2つあるんだ」とついてきました。(普段はまずない)
OKで必要なものをひと通りかごに入れると「じゃあ俺の買うもの」と言ってアイスのコーナーに行き、レディボーデンのファミリーパックとゴディバのカップアイスをカゴに入れました。「母の日だからさ、これ俺のお小遣いから引いといて」と。
初めての母の日のプレゼントでした。
いつのまにか自分の信念と思いやりの気持ちを持った男に育っていた息子にちょっと誇らしい気持ちを持った母でした。
その日の夜はデザートとして3人で違う味のレディボーデンをお互いに味見しながら食べ、素敵な母の日となりました😊
世の中、自分の置かれている環境に疑問を持たずに生きている人があまりにも多い気がします。
大人である私たちも、今の環境が本当に幸せなのか?もっと人生を楽しむことはできないのか?とときどき立ち止まってみることも必要なのではないかと思います。
このブログを読んでくださった皆さん、今、充実してますか?
私、1冊の本を読みました。自分の価値観についてちょっと考えさせられる本でした。
宇宙一ワクワクするお金の授業
大石 洋子著
お金に対する価値観、ちょっと変わったかも。
本を通じていろいろ「知る」ことで、人生はより充実すると感じる1冊でした。