我が家の中学2年の息子は今年4月から週3回フリースクール、週2回公立中学に通っていました。本人がそうすると決めたからです。
私としては週2しか公立に行かないとなると、人間関係とか難しいんじゃないかなと思いましたが、本人に何度も確認したところ、週2は公立に行くとのことだったので本人の意思を尊重しました。
でもここに来て「人間関係に入っていけず孤立するからもう行きたくない」と話しはじめました。そこで息子と相談して6月は公立中学には行かないことを決めました(7月からは週5フリースクールに行く事になっています。)
4月に入る前に「公立中学に週2しか行かないのは無理そうだからやめなさい」ということはカンタンにできたと思います。こうなることははじめからわかってましたから。
でも、本人が失敗してみないと本当にどういう気持ちになるのかはわからないと思ったのであえて強く止めることはしませんでした。公立の先生には本当にご心配、ご迷惑をおかけしたと思います。めんどうなことにいろいろお付き合いいただいて本当に感謝です。そういうことも含めて息子には理解していてもらいたいと思います。それでも自分の意思を持って行動しようとすることは評価してあげたいと思います。
さて、この間の木曜日から「火、木は学校に行かない」生活がはじまりました。私は朝から仕事に行かないといけなかったので「今日は理科のワークやっといてね」「うん」という約束をして仕事に出ました。
昼過ぎ、仕事から帰ってくると、朝テーブルの上に置いていった理科のワークがそのまま置いてあります。
「どこまでやった?」と聞くと(ツムツムに集中しながら)「まだなんにもやってないよ。」
「え??なんで?みんな学校で勉強してるんだよね。自分学校行かなくていいからって1日ゲームやってていいとは言ってないんだけど。こないだ自宅学習するって自分で言ったよね?」
ちっちゃいこえで「夜やるんじゃだめなの?」といいながらふてくされる息子。
「は?夜少しやる以外1日ゲームやってるつもりなの??」
じゃあ今から学校に行ってこい!!と言いたいところをぐっと我慢してちょっと黙っていました。
沈黙の息子。
そして私から「自分のことなんだよ?これから6月いっぱいの間どうする?」
「どうすればいいの?」と息子。母が何をすれば満足するのか探ってきてるようです。そこで母と息子で相談しました。
結果、日中は学校から支給されているワークや市販の問題集をやる。
夜、その問題集の答え合わせをして合っていた問題1問当たり10円のお小遣いをもらえることにする。ということにしました。
さっそくその日の昼に理科のワークに取り組み、夜答え合わせ、土曜日も英語のワークをやって夜答え合わせ。合っていた問題数を数えてお小遣い支給。
合っていた問題数×10円=今日のお小遣い
という風にやってみると、間違えることが悔しいらしく1問間違えるたびに激しくうなだれて机をたたきます(笑)そしてワークの進みが早くなりました。
「答え合わせする前にもうちょっとやっといてもいいんだよ」というと「え?いいの?」とまた進めたりする。
さて、6月中に息子はいくら稼げるのでしょうか?お楽しみです♪合計金額は後日発表したいと思います!(皆さんは興味ないかもしれませんが(^^;))
小学校の時、宿題がたくさんある学校だったので、自然と毎日何か勉強するという習慣がついているとは思います。歯磨きなどのように「当たり前に毎日する」という習慣があるので、声かけは少し楽になりました。
フリースクールでは国語、数学、英語の授業しかありません。理科、社会は家でワークを進めることになっています。さて5教科以外の科目はどうするか?
先日フリースクールの保護者会に出席してきました。公立と違い、多数の方が出席されていました(ほぼ全員いたんじゃないかというぐらい。ご夫婦で参加されている方も多数)
そこで他の保護者の方とお話ししてきました。公立には通えないそれぞれの事情がありました。フリースクールに行く日数も週1、週3、週5と様々です。
自宅でどう過ごしているかお聞きすると、だいたい本人の好きなことをやって1日すごしているようでした。
みんな公立の教科書、問題集は支給されているのですが手を付けていないというのが現状でした。
「それでも人生大して困らないんだよね」と思います。
自分が必要となった時に勉強を始めても遅くない場合もあります。その方が集中してやる分効率がいいかもしれない。でもこれから何が必要になるかわからないから可能な限りやっておくのが公立の勉強なのかな?と思います。
なので5教科以外については「一応教科書には目を通しておこう。たまたま読んだことが、後日意外なところで役に立つこともあるんだよ」ということで、教科書だけ目を通してみることにしました。私も一緒に読んでみようかと思います。子供の頃は興味がなかったことでも今になると「そういうことだったんだ!」っていうことがいっぱいあります。そして息子とのコミニュケーションにもつながると思います。
不登校の子どもを持つ方はみんな「学校には行けなくてもせめてどこかで世間と繋がっていて欲しい、何かを学んで身につけていって欲しい」と思うと思います。
でも不登校になる子ってみんな繊細。だから親の押し付けには強く反発してくることもあると思います。だからまず、本人がどうしたいのかとか将来のためにできそうなこと、やらなきゃって心の中で思ってることを粘り強く聞いてあげて欲しいです。聞いてわかってあげたいと思う気持ちが通じた時、初めて打ち明けてくれると思います。
そしてフリースクールでも習い事でも一緒に探して一緒に選べば、その子にとって通い続ける理由になると思います。
ダメならまた一緒に探せばいいと思います。
フリースクールについて
N中等部
うちの息子が今年4月から通っているのは、N中等部です。2019年に開校したばかりのフリースクールです。我が家から近いところにキャンバスができたので、入学を決めました。本当は高校から入らせようかと思って調べていたのですが、公立中学に不登校となった息子にここの中等部を紹介したところ、即答で「ここに行く」という返事。まだ歴史の浅い学校ですが、親としても調べてみて息子に合っていそうかな?と思い決めました。
トライ式中等部
2023年3月からはトライ式中等部も開校しましたね。仕組み的にはN中等部と同じように、週5や週1の通学コースや、オンラインコースもあるようです。カリキュラムについてはほんとに学校によって個性があるので、よく比較してみるといいですね。
クラスジャパン中小学園
こちらはオンラインフリースクールだそうです。
我が家はN中等部に通い始めるまで、公立中学に行かずフリースクールに通うと出席扱いにならないことを知りませんでしたが、クラスジャパン中小学園であればオンラインであっても出席扱いになるというメリットがありますね。どうしても学校に通うということになじめない子供達にはありがたい環境ですね。
不登校の子供が過去最多になっている現在、悩みを抱えた子供達が参加できる場所はどんどん多様化していけばいいなと思います。(令和4年10月文科省調べで中学校の不登校児童生徒数16万3442人、全体の5%!!)
大人だって職場が気に入らなければ転職する自由があるのですから。
不登校な子供でも、いつか能力が開花するときが来る!!