うちには小学生の子供がいますが、学校からのお手紙でたまに「自己肯定感を育てる教育」についての内容が書かれていることがあります。
日本の子供は諸外国に比べて「自己肯定感」が低いと言われているそうです。内閣府の発表によっても諸外国に比べて日本の子供の自己肯定感は低いとの調査結果とのこと。
日本:45.8% 韓国:71.5% アメリカ:86.0%など。
(内閣府 特集1 日本の若者意識の現状~国際比較からみえてくるものより)
私自身も以前は鬱になったり、対人恐怖症だったり、職場のデキる人が怖かったり、子供の頃は「自分が本当に存在しているのか?」がわからなくなっていた時期もあったりしました。
自己肯定感の低さは自分でも自覚していました。だから「自己肯定感を上げる」関連の本を何冊か読んだりしましたが、結局大きな改善にはつながりませんでした。
だって自分を肯定したくても「仕事でうっかりミスをする」し、「人づきあいはうまくいかない」し。
そんな自分を肯定はできませんでした。
ここ最近はダメな自分を無理矢理「肯定」するのはやめにしていました。
ただし「仕事でミスはなるべくしないよう気をつける、でミスしちゃったときはごめんなさいだし、次にミスしないためにはどうすればいいかの対策はしておく」「周りの人とは無理して仲良くはしないかわりに周りの人を思いやる気持ちだけは持つようにする」
そんなとき出会ったのが
この本にはアドラー心理学に基づいたものの考え方が書いてあります。その中には「自己受容」というキーワードが出てきます。
アドラー心理学に基づいて書かれたこの本から私が学んだこと。
・私は人付き合いが下手なことを変える努力をしていなかった。対人関係での悩みを理由に鬱を作り出していた(自分で鬱のトンネルを抜け出そうとしていなかった)
・同じ職場で働いている人を「仲間」と思わず「ライバル」と捉えていた。だからデキる人が怖かったり自分が脅かされるような感覚があった。できない(と思う)人には嫌悪感を抱いていた。自分の仕事のしかたが非協力的だったので仲間意識が生まれなかった
以前書いた記事にもこの辺のこと、書きました
strawberrychocotan.hatenablog.com
そんな風だった私にもう本当に嫌気がさして、最近の私が心がけていたこと、これって結局「自己受容」だったんじゃないかと思ったのです
・人付き合いを「上手にこなそう」と思わない
・「いろんな人がいる」ということを受け入れる
・職場は「いろんな人」が関わって仕事を分担しているから成り立っているということを理解する
・価値観が合わないと思っても「思いやり」を持って接する
・感情的に来た人には冷静に、まずは相手の気が済むまで相手の主張を聞き、それを踏まえてこちらの意見を述べる(相手に対して理解できること、考え方がちょっと違うと思うこと)
こんなことを意識していたら、今まで「デキる」から「怖い」と思っていた人は「デキるから頼りになる」人に変わり、できない(と思う)人は「そこにいて仕事してくれる」から私の仕事の負担が減っていると思うようになりました。
そして今まで全然仲良くなかった人たちとなんだか腹を割って話せるようになってきました。
その結果、自分自身が楽になったと思います。
ただ、唯一受け入れがたいのは「人に対して思いやりを持たず、自分の権力を利用して職場の人間を陥れるタイプの人」
さすがに思いやりを持って接するのは心情的に難しいときもあります。
ただ、そういう人に一方的にダメ出しをするのは効果的ではないと思ってます。
(その辺はデール・カーネギーの本に書いてあったので)
デール・カーネギーに関する本いっぱい出てますが、最近はこちらを読みました。